【戸田市】「豚革」は国内自給率100%!『三ツ木』は、人にも自然環境にも優しい革製品を製造販売しています!
『三ツ木』 人にも自然環境にも優しい革製品を製造販売
4人の育児を行いながら、2021年4月に開業した『三ツ木』の折笠真由子さん(以下、折笠さん)。
同年7月から、現在の革製品の製造販売をスタートしました。
『三ツ木』では、純国産の「豚の皮」を、「タンニン鞣し(なめし)」にて加工した革を使用しています。
今回は『三ツ木』が初出店した2022年6月12日の「戸田朝市」会場にて、代表の折笠さんに、「豚革」と「タンニン鞣し」の魅力について話を伺いました。
豚革をオススメする理由は「純国産」「高品質」「SDGs」
豚革は「ピッグスキン」とも呼ばれ、唯一、国内自給率100%を誇る革です。
ヨーロッパでは高級な革素材として認知されていて、牛革より軽くて通気性が良く、摩擦に強い丈夫な革としても知られています。
薄さと丈夫さが特徴の豚革は、特に鞄や財布などの素材として最も理想的だと考えられています。
誰もが知っている某高級ファッションブランドの革製品にも、豚革が使用されているそうです。
豚革をには、「食用の豚」の皮を使用します。
その為、皮を目的に鳥獣を狩る必要はありません。
人が豚肉を食べ続ける限り、豚の原皮は生産され続けます。
一方、豚革の需要が減少してしまうと、その原皮は焼却処分されてしまうのです。
「“持続可能な素材”として、一人でも多くの方に豚革製品を知ってもらい、豚革製品を使ってもらいたい」
折笠さんはそんな想いから、手に取りやすい価格帯の豚革製品を展開しています。
「タンニン鞣し」 植物由来の伝統的な手法
鳥獣の皮は、そのままでは腐敗してしまいます。
素材として活用するために加工することを「鞣し(なめし)」といい、鞣す前の状態を「皮」、鞣した後の状態を「革」と表現します。
皮を鞣す方法は主に2種類。
植物の樹皮から抽出したタンニンを使用する「タンニン鞣し」と、塩基性硫酸クロムと呼ばれる化学薬品を使用する「クロム鞣し」があります。
現在流通している革製品の約9割は「クロム鞣し」が採用されていますが、『三ツ木』は「タンニン鞣し」にこだわります。
「タンニン鞣し」は植物由来のタンニンを使用していますので、赤ちゃんの肌に触れても安心ですね。
人類が肉を食べ始めた古来から代々受け継がれてきた「タンニン鞣し」には、多くの手間と時間を要します。
そして、革に傷やシワが残ることも「タンニン鞣し」の特徴です。
しかし折笠さんは、その傷やシワの1つ1つも、革製品の魅力だと捉えています。
「傷やシワは、動物たちが生きていた証。傷やシワの入った革製品が、世の中で受け入れられてほしいと願っています。」
つまり、『三ツ木』の革製品で、同じ革製品は2つとないということですね。
また、折笠さんは、イタリア・トスカーナ地方での動きにも注目しています。
皮革の名産地でもるイタリア・トスカーナ地方では、「タンニン鞣し」にこだわった動きがみられています。
折笠さんは、今後、環境に配慮した「タンニン鞣し」の革が増えていくことを予想しています。
『三ツ木』の革製品を購入する方法
2022年6月現在、『三ツ木』の革製品を購入する方法は2つです。
1つ目は、『三ツ木』が出店するイベントにて購入する方法です。
『三ツ木』のイベント出店スケジュールは、『三ツ木』公式Instagramにて公開しています。
是非、チェックしてみてください。
2つ目は、上戸田4丁目の交差点にある『あかね工房』にて購入する方法です。
『あかね工房』では、『三ツ木』の革製品の販売代理を行っており、選りすぐりのポーチや小物を販売しています。
豚革を使用したアクセサリーも
革製品の大きな魅力といえば、長く使えば使うほどに愛着が湧く、素晴らしい経年変化にあります。
傷やシワなど原皮の表情をそのまま活かした「タンニン鞣し」なら、尚更です。
準備が整い次第、ネット販売も開始予定
「より多くの方に純国産の豚革に触れてほしい」
『三ツ木』は2022年6月現在、イベントや『あかね工房』など、直接触れられる場所でのみ販売を行っていますが、ネット販売を希望する声が多数届いているようです。
その様な声に応える意味でも、一人でも多くの方に純国産の豚革を届ける意味でも、現在、ネット販売に向けた準備をしているそうです。
あなたもチャンスがあれば、一度、『三ツ木』の革製品を手に取ってみてください。
世界でたった1つの革製品と出会えるチャンスかもしれません。
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