【戸田市】忘れられつつある「お屠蘇」文化。2026年年始の「海老原商店」で体験しよう!
「お屠蘇」をご存知ですか?

「お屠蘇」をご存知ですか?
日本の伝統的な正月の縁起行事である「お屠蘇」の文化が、いま忘れられつつあります。
「お屠蘇(おとそ)」に関する認識は、世代間で認識に大きな違いがあります。
知人に質問をしてみると、「実際に飲んだことがある」と答えた人は少数で、「知っているけど、飲んだことはない」という人が多数。若い世代になるほど「お屠蘇」という存在自体を認識していない人が多いようです。
失われつつある「お屠蘇」という文化に興味がある人は、2026年年始の「海老原商店」に注目。新年最初の営業日となる2026年1月4日(日)に、お店で「お屠蘇」を振舞います!
「お屠蘇」は、ただお正月に飲むお酒ではありません。

「お屠蘇」は、ただお正月に飲むお酒ではありません。
「お屠蘇」について知っている人の中には、「お正月に飲むお酒」と答えた人もいます。このようなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
「お屠蘇」は、ただお正月に飲むお酒ではありません。酒やみりんで生薬を浸け込んだ一種の薬草酒です。
名前の由来には諸説ありますが、邪気を払うという「屠」と、魂を目覚め蘇らせるという「蘇」を組み合わせたという解釈が一般的です。
つまり、「お屠蘇」は、邪気を払い、無病息災を願い、新しい一年を迎えたいという願いが込められた飲み物です。
「お屠蘇」の作法

※写真はイメージです。
基本的な作法としては、「お屠蘇」を飲むのは元旦の朝。家族が揃って新年の挨拶を済ませたあと、おせち料理をいただく前に飲みます。
自宅に神棚や仏壇がある場合は、先にお参りしてからの方がよいでしょう。
「お屠蘇」には伝統的な酒器を使用します。「お銚子」と「三つ組盃」、それらをのせる台などがセットになった「屠蘇器(とそき)」と呼ばれる酒器です。
最年長もしくは家長が盃に「お屠蘇」を注ぎ、年少者から順にいただきます。三段重ねの盃を使用し、3回に分けて飲むのが作法です。
「お屠蘇」はお酒です。18歳未満の子どもやお酒が飲めない人は、飲むふりでかまいません。家族みんなが健康に一年を過ごせるように、楽しみながら飲みましょう。
「お屠蘇」は自宅でも作れる

「お屠蘇」は自宅でも作れます。
「お屠蘇」は自宅でも簡単に作れます。
まずはドラッグストアやスーパーマーケットなどで市販されている「屠蘇散」を購入しましょう。現在は薬草をブレンドしたティーバッグ状のものが一般的です。
大晦日の夜に、「日本酒」や「本みりん」、もしくはそれらをブレンドしたお酒に「屠蘇散」を入れ、一晩寝かせば完成です。
「日本酒」と「本みりん」は良質なものを選ぶのがおすすめ。それぞれの比率を調整すれば、甘さと口当たりを好みの味わいにすることもできます。
また、アルコールを煮切ってから漬ければ、「ノンアルコールお屠蘇」も作れます。
「お屠蘇」文化を残したい!

「無限カシラ」を楽しむ林東洋さん
海老原商店」での「お屠蘇」提供を提案したのは、「海老原商店」常連の林東洋さん(以下、林さん)です。
国内の中でも「お屠蘇」の文化が根付いた西日本で生まれ育った林さんは、関東に移り住んでから「お屠蘇」を知らない人の多さに驚きました。
「若い方とお話していて、『お屠蘇』を飲んだことがないだけでなく、そもそも存在を知らないという方が多くて驚きました。
文化や風習が失われていくのは、ある程度仕方のないことだと思っています。
しかし、私が生きているうちに、慣れ親しんだ文化が失われてしまうのは淋しい。そう思って、『屠蘇散』を購入し、知り合いに配り始めました。
その中で、『海老原商店』さんが年始にお店で提供してくれるのは嬉しいですね!」(林さん)
「海老原商店 新年の宴」は2026年1月4日(日)17時~

「海老原商店 新年の宴」の予約受付中
日本酒と本格焼酎の専門店「海老原商店」の2026年は、1月4日(日)から始まります。
本来は元旦の朝に飲むとされている「お屠蘇」ですが、まずは形式にこだわりすぎず、体験してみるのも良いでしょう。
「海老原商店」での「お屠蘇」提供は、用意した分がなくなり次第で終了します。
気になる方はお早めに!
- 住所
- 埼玉県戸田市新曽199-1 ConecToda
- 営業時間
- 11時~15時(前日23時までの完全予約制)
17時~22時頃(コース予約は当日14時まで受付) - 定休日
- 不定休
- 最寄り駅
- JR埼京線「戸田駅」から徒歩2分
- 関連リンク
※情報は取材当時のものです。来店の際は公式情報をご確認ください。





