【戸田市】謎も魅力もたっぷりの「沖内囃子」! 第2第4水曜日に見学・体験しませんか?
戸田市に伝わる伝統芸能「沖内囃子」
戸田市に伝わる「沖内囃子」をご存知ですか?
毎年7月に行われる沖内町会の夏祭りに披露される伝統芸能です。
いつ頃から戸田市に伝わるのかはわかっていませんが、かつては庶民の娯楽として、富裕層を除くすべての人たちが皆、バチを持って稽古をしていました。「囃子ができなければ沖内の人間ではない」といわれるほど、当時は盛んだったといわれています。
「沖内囃子」は1988年3月17日に「戸田市指定無形文化財」に指定されました。
口承で受け継がれてきた伝統の音
「沖内囃子」が奏でるのは4曲。
神輿渡御の開始に合わせて演奏される「天皇昇殿」。
キツネや獅子が踊る際の「屋台」と「鎌倉・四丁目」。
そしておかめ・大笑い・ひょっとこを踊る際の「えんば」です。
この4曲を「篠笛」や2つの「つけ(小太鼓)」、「おか(大太鼓)」、「鉦(かね)」の5人囃子で奏でます。
奏でるのリズムに楽譜はありません。
文字で残されたリズムを口承によって受け継がれてきました。
サックス奏者として、戸田市内でも数々のステージで活躍している駒崎有紀さんは、
「音楽をやっているのに、日本の伝統的な楽器をやったことがないのはなんか悔しい!」
という理由から、約6年前に「沖内囃子保存会」に参加しました。
楽譜がなくても5人の息がぴったりと合い、音を奏でていく様子について
「他の音楽にはない楽しさと魅力がある。ジャズのフリーセッションみたい!」
と話します。
第2第4水曜日に実施中の見学・体験会に参加してみた!
伝統芸能と聞くとハードルが高く感じてしまいますが、元々は庶民の娯楽として大衆に愛された音楽です。
「沖内囃子保存会」では、メンバーがそろって練習をする日程に合わせて見学・体験会を実施しています。
音楽ができなくても、譜面が読めなくても、未経験でも参加できる見学・体験会は、毎月第2第4水曜日の19時30分〜21時に実施しています。
未経験でもOKということで参加してみると、「よし。やってみようか!」という軽いノリで体験させていただきました。
体験させていただいたのは「つけ(小太鼓)」。
一定のリズムで太鼓を叩き続けるのですが、体が思ったように動きません。
「やはり音楽をやってきた人でないとこうなるのか……。」
と思いましたが、そうでもないようです。ドラム経験者でも、最初からこの独特のリズムをつかめる方は少ないようです。
まして本番では太鼓を叩くスピードも違います。
「沖内囃子保存会」の方々を見ていると、体に動きやリズムが染みついているといった印象を受けます。
できるようで思うようにいかない。
単純なようで奥深い。
そして、楽しい!
この感覚、ぜひ「沖内囃子」を体験して味わってみていただきたい!
後継者募集中! 見学・体験はお気軽に!
「沖内囃子保存会」では、現在、その後継者を募集しています。
毎月第2第4水曜日に行われている見学・体験会への参加も随時受け付けています。
ここで出会った「沖内囃子」が新しい趣味になり、その趣味が地域の伝統を受け継ぐ大事な趣味になるかもしれません。
戸田市に伝わる伝統芸能「沖内囃子」に、一度触れてみてはいかがでしょうか?
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