【戸田市・蕨市】両市が目指す「ゼロカーボンシティ」って何のこと? できることはあるの?
戸田市・蕨市も「ゼロカーボンシティ」を宣言
2024年8月現在、戸田市・蕨市の両市役所に「ゼロカーボンシティ」と書かれたのぼりが設置されていることにお気付きでしょうか?
「戸田市役所」には「2050年 ゼロカーボンシティとだ」。
「蕨市役所」には「蕨市ゼロカーボンシティ宣言 みんなで実現する 脱炭素のまち」。
「ゼロカーボンシティ」とは一体何なのか?
私たち市民が具体的にできることはあるのか?
最近よく耳にする「ゼロカーボンシティ」について解説します。
「ゼロカーボンシティ」とは?
「ゼロカーボンシティ」とは、「環境省」が定める「2050年までに二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることを目指す自治体」のことを指します。
排出量実質ゼロとは、排出する二酸化炭素などの温室効果ガスを減らしつつ、森林などみどりの保全を行い二酸化炭素の吸収量を増やすことで、排出量と吸収量を均衡させることです。またこの状態を「カーボンニュートラル」と呼びます。
日本では、全48都道府県が「ゼロカーボンシティ」を表明しており、市町村としても「ゼロカーボンシティ」を目指すとしている自治体が増えています。
なぜ「ゼロカーボンシティ」を目指すの?
現在、地球規模での気温の上昇が続いています。
この気温上昇は、二酸化炭素を中心とする温室効果ガスによる地球温暖化の影響によるものといわれています。
このまま何も対策を講じずに気温の上昇が続いた場合、2050年には最大2.6度、2100年には最大4.8度もの気温上昇が見込まれるともいわれています。
2018年に公表されたIPCC(国際連合の気候変動に関する政府間パネル)の特別報告書によると、「気温上昇を2℃よりリスクの低い1.5℃に抑えるためには、2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする必要がある」と示されています。
地球温暖化の影響による自然災害の発生や猛暑、豪雨など、数年前とは明らかに違い深刻化する現在の状況。温暖化の影響を可能な限り抑えるためにも「ゼロカーボンシティ」の実現は急務なのです。
「ゼロカーボンシティ」実現に向けて市民ができること
現代社会において、二酸化炭素の排出量を完全になくすことはできません。
だからこそ、私たち市民も「誰かがなんとかしてくれる」といった考えは捨てなくてはなりません。
「環境省」では「ゼロカーボンアクション30」として、再生可能エネルギー、住宅、移動、食ロス、ファッションなど8つのカテゴリーに分けて脱炭素につながる行動を紹介しています。
家電を省エネ家電に切り替える。
節電・節水を心がける。
宅配便は再配達をなくし、置き配や宅配ボックスを利用する。
徒歩や自転車、公共交通機関など、二酸化炭素排出量の少ない移動手段を選ぶ。
フードロスをなくす。
買い物にエコバックを利用する。
ゴミは分別する。
「カーボンニュートラル」に向けて、私たち市民にもできることはたくさんあります。
「カーボンニュートラル」や「ゼロカーボンシティ」、「脱炭素」について大きく難しい問題と捉えずに、できることから気軽に取り組んでみませんか?
「戸田市」はこちら↓
「蕨市」はこちら↓