【蕨市】ここは博物館!? それともテーマパーク!? プレオープン中の「鎧CAFE」に行ったら、学びと驚きの連続だった!
「鎧CAFE」がプレオープン中!
「鎧CAFE」は当初、2022年春のオープンを予定していました。
そのインパクト抜群な店名やオープンを延期して以降、その動向に注目していた方も多いでしょう。
そんな注目の「鎧CAFE」が、2022年11月3日よりプレオープン営業中です。
「鎧CAFE」を手掛けるのは、ニューヨーク出身のアンドリューさんと、弟子の宍倉さん。
アンドリューさんは日本の甲冑技術に魅せられ来日し、「甲冑師」としても活躍中。
宍倉さんは偶然、アンドリューさんと知り合い弟子入りしたそうです。
甲冑師が手掛けるカフェとは、一体どんなカフェなのでしょうか?
今回は、プレオープン中の「鎧CAFE」へお邪魔しました!
博物館より学びがある!?
「鎧CAFE」があるのは、蕨駅西口から駅前通り商店街を真っすぐあること約5分。
「鎧」と一文字書かれた看板が印象的なお店です。
「鎧CAFE」の営業は、土、日、祝日のみ。
これは、2022年12月のグランドオープン後も変わりません。
店内には、いたる所に歴史を感じる品々が配置されています。
まだ少なめの展示品は順次増やしていくそうで、2022年12月のグランドオープン時には、棚のすべてに並ぶ予定です。
また、展示は時期やテーマによって入れ替えるそうです。
いつ行っても新しい発見がありそうですね!
お店に入ってすぐ左に飾ってあったのは、江戸時代に作られたという「籠手」。
展示品の横にはQRコードがあり、スマホでQRコードを読み取れば、展示品についての説明文が表示されます。
展示品は、鎧に関する品だけではありません。
例えばこちらは、江戸時代に実際に掲示されていたという「キリスト教禁止の高札」です。
今でも文字が読める状態にあるのは、その保管状態の良さがうかがえます。
歴史的な品々に囲まれていると、まるで博物館の中にいるような気分になります。
こちらの写真は、店内奥から入口側を撮影した写真です。
武士道の世界では、「敵に背を向ける」という行為は「武士の恥」だとされています。
その影響もあり、武士の背中が描かれているものは多くありません。
「鎧の背中」をじっくり眺めることができる貴重な場所。
これだけでも、ファンにとっては価値のある空間ですよね?
「鎧CAFE」では、当時の鎧の設計図を基に作成したグッズも販売しています。
当時もこのように設計図を記した上で、鎧を作っていたそうです。
店内に並んでいる展示品の価値、そしてその修復を行った方々とも直接話ができる「鎧CAFE」は、ある意味、博物館では得られない情報まで手に入る場所かもしれません。
カフェとしても楽しめる!
「鎧CAFE」では、お店に入ったらまずは「帳場」にて商品を注文します。
注文と支払いを終えたら、ばんごうの書かれた木札を受け取り、席で待ちます。
ちなみに「帳場」にあるレジは、90年以上前に使用されていたもの。
当然、手に入れたときは動かない状態だったそうですが、アンドリューさん自らが修理し、約90年ぶりにレジとして使用されています。
注文した商品は、木製のトレイに乗せられ席に届けられます。
こちらのイラストは、当時の鎧の設計図を基にしたもの。
複数のデザインがあるので、次はどんなイラストの木製トレイに当たるかは、そのときのお楽しみです。
「鎧CAFE」には、訪れたお客さんの多くが注文する看板メニューがあります。
その名も「雪女」。
上からふわふわの泡、コーヒー、ミルクの順できれいな3層になったカフェオレ。
「雪女」という名前から、勝手にアイスコーヒーだと思って飲んだらビックリ!
コーヒーは熱々のホットコーヒーなのでご注意ください。
では、なぜ「雪女」なのでしょうか?
答えはその見た目。
上の泡がコーヒーの中をゆっくり落ちていく様は、まるで真夜中に舞う雪のような美しさ。
その様子は、是非、「鎧CAFE」にてご覧ください。
「厠(トイレ)」を案内するのは、甲冑を身に纏ったマネキンです。
マネキンの顔をよく見てみると、某ハリウッドスターに似ています。
そうえいば、入口横にいるマネキンの顔も別のハリウッドスターに似ていますね!
歴史的にも価値のある品々の中、こうした遊び心を感じる仕掛けは楽しいですね!
ゆっくりくつろげるのは今のうちかも!?
「歴女」や「甲冑女子」の方々はもちろん、鎧にあまり興味のない方でも楽しめる「鎧CAFE」。
ここまで知的好奇心をくすぐるお店、なかなかありません。
熱狂的なファンを持つ鎧や甲冑だけに、全国のファンに見つかるのも、そう遠くないかもしれません。
「鎧CAFE」はこちら↓