【蕨市】4月に予定していた「十一面観世音菩薩の中開帳」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に中止となりました。
蕨市北町3丁目にあります『金亀山極楽寺三学院(以下、三学院)』では、2021年4月に予定していた「十一面観世音菩薩の中開帳」が、再び感染者数を増やし始めている新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に中止となっています。
『三学院』は「足立坂東三十三観音霊場」の20番にあたる霊場(礼所)としても知られております。
今年2021年4月には、その本尊である「木造十一面観世音菩薩立像」が開帳される予定でした。
蕨市の市指定文化財にも指定される「木造十一面観世音菩薩立像」は、怒り肩や裳の表現などの特徴から、平安時代後期の造立と考えられています。
秘仏のため、普段は一般公開はされていません。
また、『三学院』は「北足立八十八箇所」の30番にもあたります。
『三学院』は京都にあります『新義真言宗智山派総本山智積院』の末寺です。
正確な創立年代は不明ですが、本来であれば今月開帳予定だった本尊の「木造十一面観音菩薩立像」が平安時代後期の作であることや、その他の資料により、中世以前の創建と考えられています。
1591年(天正19年)には、当時の将軍・徳川家康より、寺領20石を寄進する旨の朱印状が授与されており、以後、徳川歴代将軍からも同様の朱印状が与えられています。
この「徳川将軍家朱印状」も蕨市の市指定文化財として指定されており、一般公開はされておりません。
蕨市の中でも、歴史的価値の高いスポットである『三学院』
御開帳される機会があれば、是非とも拝んでみたい場所でもあります。
『金亀山極楽寺三学院』はこちら↓